【第30回大腸肛門機能障害研究会】
会 期:2025年9月6日(土)
当番世話人:安部 達也(くにもと病院)
会 場:未定
代表世話人挨拶
大腸肛門機能障害研究会は大腸肛門機能障害の病態を機能の面から研究し、その診断と治療レベルの向上を通して、医学へ貢献することを目的として1995年に当時の高野病院院長の高野正博先生らによって開始されました。当時は本邦での大腸肛門機能障害の臨床や研究は発展途上でありましたが、本研究会や海外留学経験のある医師らによる大腸肛門機能カンファレンスなどによって本邦の大腸肛門機能障害の臨床と研究のレベルは向上してまいりました。さらに、これらの研究会や日本大腸肛門病学会を通して一般の医師の関心も非常に高くなりました。
2017年には、本研究会の主要医師らによって日本大腸肛門病学会より便失禁診療ガイドラインが発刊されました。便失禁診療ガイドラインでは、診療のアルゴリズムで初期診療と専門的診療と2段階の診療ステップを提示しております。日本大腸肛門病学会は、専門医制度で大腸肛門疾患の専門医や認定施設を認定しておりますが、必ずしも大腸肛門機能障害の専門施設を認定しているわけではありません。大腸肛門機能性疾患の専門医や専門施設の定義は、現時点では明らかにされておりませんが、本研究会に参加している施設はこの専門施設に相当すると考えられます。
現在、便失禁や便秘その他の大腸肛門の機能性疾患で多くの患者さまが悩んでおられますが、専門施設を各地域で検索できてないのが現状です。そのため本研究会では本研究会会員の所属施設にアンケート調査を行い、承諾をいただいた施設をHPで開示することにいたしました。HPの“大腸肛門機能の疾患でお困りの方”の項目内に“全国の受け入れ可能機関の一覧”を表示いたしました。ご活用いただければ幸甚です。
2019年9月10日
大腸機能障害研究会
代表世話人
医療法人社団健育会 湘南慶育病院
副院長 前田耕太郎